数奇な運命
偏官とは正官と並んで、人の上に立ち、世を率いていく長上の権星ですが、勢いをコントロールするブレーキがないと偏官七殺といわれ、善性変じて悪性となり、孤立、貧賎、厄災はなはだしく、数奇の命となります。
A君の本性は生まれ日の金性ですが、年月に火性があって偏官格となるうえ、支も三合して火局となり、金を徹底的にやっつけています。
五行では木火土金水の順番に、木は火を生じ、火は土になり、土から金が生じ、金に水が露結し、水で木が育つという、いわゆる相生の関係と・・・
一つ置きに、木は土から養分をとるので剋すことになり、土は水の流れを制して妨げ、水は火を消し、火は金を熔かし金は木を剋す、いわゆる相剋の関係にあります。
A君の本性である金は年月の火性のほか三合火局まであり、徹底的に剋される状態にありました。
もし生時に水とか土があれば、水が火を剋し、火の勢いを抑えるとか、土が金を生じ、火は土を生じて、相生の関係に逆転し、吉変するのですが、A君の場合はなまじっか木性でますます悪いのです。
・・・すなわち木は火を生じるほか、金自身が木を剋するために精力を割かれ、本性は弱る一方です。
これではいかに優秀な才能をもち、力量に恵まれていても、出世はおろか、悲惨な人生を送るしかありません。