福建烏龍茶の双壁!・・・その1
烏龍茶の主産地である福建省の烏龍茶の中で双壁と言われているのが、前にも述べたように、閾北地区の「武夷岩茶」と閾南地区の「鉄観音」です。
この二つの銘柄は同じ福建省の鳥龍茶でありながら、あらゆる面で対照的な個性を持ち、日々その個性に磨きをかけています。
鳥龍茶の原点と言われているだけに、「武夷岩茶」のほうが古い歴史を持っています。
その製法が文献に初めて記されたのは、一七三四年、武夷山のある崇安県知事の陸廷燦の著書『続茶経』でした。
実際は一六世紀には烏龍茶が出現していることが確認されており、その原点も「武夷茶」つまり「武夷岩茶」であったことも間違いなさそうです。
すでに一五一七年にはポルトガルの航海家が中国茶をヨーロッパに紹介したり、一六一〇年にはイギリスでも「武夷茶」が紹介された記載があります。